2019年4月、AIGA(アメリカン・インスティテュート・オブ・グラフィックアーツ)は、アレキサンダー・ジラードの死後、その最高の栄誉であるAIGAメダルを贈りました。私たちは、21年以上にわたってジラードがハーマンミラーで作り上げたデザインの集大成の一環として、この受賞に感激しています。ジラードは、AIGAメダルを受賞したハーマンミラーのデザイナー、チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソン、トモコ・ミホ、スティーブ・フリックホルムをはじめとしたデザイナーたちと共に名を連ねることになりました。
Curbedの編集長であるケルシー・キースは、AIGAを受賞したジラードへの賛辞として以下のように書いています:
「アレキサンダー・ジラードは、容易にカテゴリー化されることに逆らったデザイナーでした。なぜなら彼はあらゆる分野で秀でた作品を残しているからです」精力的でクリエイティブで、物事に没頭するタイプのジラードにとっては、プロジェクトにのめりこんでいる時が最も心地良い時間でした。そして彼の人生において、膨大なカタログ・レゾネを作り上げたのです。その作品は家から、デパート、トレンディなレストラン、あまりトレンディでないレストラン、ロゴ、テラゾ素材、航空会社、フォークアートミュージアム、さらには独自の言語を持つ架空の土地にまで及びます。
ジラードは、デザイナーとしてだけでなく人材を発掘する才能もあったネルソンとイームズに誘われて、ハーマンミラーにやってきました。家具の張地に使用する優れたテキスタイルを見つけるのに苦労していたふたりは、彼らの協力者であり友人でもあるジラードを採用するよう創業者のD.J. デプリーに提案しました。デプリーが同意し、ジラードが参加することとなり、想像通り20世紀の優れたテキスタイルの制作が始まったのです。
テキスタイルにおけるジラードの功績だけでもメダル受賞に値するものでしたが、彼は多くの分野に活動を広げ、その作品には多くのタイプフェイスやグラフィックアイデンティティ、店舗、ブラニフ航空のトータルしたリブランディング、象徴的なミラーハウスの内装、そして全国のオフィスを活気づけたチャーミングで生き生きとしたエンバイロメンタルエンリッチメントパネルなどが含まれています。
AIGAが称賛したジラードの生涯と功績を称えるために、私たちの友人であるDress Codeが制作したトリビュートビデオがこのページ上部でご覧いただけます。アレキサンダー・ジラードがハーマンミラーやデザインの世界にとってどのような意味を持つのか、そのストーリーを語る映像を集めるために、私たちはDress Codeをウェストミシガンにあるハーマンミラーの本社に招きました。