ブランドを表現するオフィスをどのように作るのでしょうか?

Genslerケーススタディ

米国カリフォルニア州サンディエゴ

ケーススタディ

Case Study: Gensler

See how Gensler transformed their office design into a powerful expression of their brand with Herman Miller.

サンディエゴ湾を望むペントハウスのオフィスは、クライアントを魅了する印象的なものとなり得るでしょう。しかしこのオフィスが、働く社員たちがクリエイティブなプロジェクトを協力して進められないようなスペースだった場合は、もはや印象的とは言えません。10年以上もの間、Genslerの社員はサンディエゴ市街地に立つオフィスビルの上層階の数フロアで分散して働いていました。「そこにいることで、まさしくお互いが接触せず疎遠になっていることが課題でした」とGenslerのPrincipal、Scott Peterson氏は言います。「社員は仕事に来ているのに、何日も彼らの姿を見ることがありませんでした」

オフィスビルの1階と2階が借りられるようになったとき、Genslerの社員は移転できることを喜びました。クライアントのために変化に対応するデザインを考案する真摯な姿勢を広く伝えて、地域社会との絆を強め、社員たちのインタラクティブに働きたいというニーズに応えられるワークプレイスへと変えるチャンスだったからです。

オフィスの再設計にあたってパートナーを探す際、Genslerは、ヒューマンセンタードデザインに対する情熱と優れたデザインは生活をより良くすると考える会社の基本理念を共有できる協力者であることを希望しました。「ハーマンミラーの仕事やワークプレイスに関するアイデアは、私たちが共に協力し合えると思えるものでした」とPeterson氏は言います。

ハイトップテーブルで作業を見直す男女

業務報告のための急な話し合いやちょっとした打ち合わせに適しているハイカウンターテーブル。

モックアップ

Genslerチームは、社員がオフィス内を動き回った時にお互いに出くわすことで、創造性と問題解決を促す新しいスペースを望みました。Genslerのワークプレイスで、カジュアルなグループセッティングがどのように機能するのかを探ってみるために、デザインチームはハーマンミラーの家具をGensler特有の大胆な美学に合わせてモックアップを行いました。

ハーマンミラーのモックアップの実体験を得たことで、Genslerは、異なる家具の要素によってオフィス内の様々なセッティングにおける社員の快適さとパフォーマンスを高めることができるという、外見だけではないそれ以上のことを学ぶことができました。シット・トゥ・スタンドデスクなどを新たに追加することが社員の認知的、身体的なニーズを満たすと同時に、ペースの速いデザイン会社における日常使用のニーズにも耐えうることをGenslerチームは確信できました。

Genslerはまた、ハーマンミラーを持続可能な取り組みに貢献できる重要なパートナーであるとも考えました。チームはLEEDプラチナ認証とWELLゴールド認証の取得を望んでいて、家具がそうしたプロセスで重要な役割を担うことを知りました。ハーマンミラーの強力なポートフォリオの持続可能性は、研究や認証によって証明されており、これによってGenslerは持続可能性の目標を達成し、さらにワークプレイス全体を通して彼らの価値観を表現することができました。

2階にあるイームズラウンジチェアに座って読書をする女性と、階段を上る女性

イームズ ラウンジチェア&オットマンを取り入れたこの素晴らしい中2階は、誰もが活気あふれる街を見ながら通ることができます。このようなセッティングは、Genslerと地域社会との絆の強化に役立っています。

屋外の景色を取り込む

新しいオフィスはGenslerのデザイン力の高さを示す広告塔としてだけでなく、サンディエゴ社会との文化的な接点としても機能しています。床から天井まである窓は、オフィスで働く社員の姿を通りの景色の一部にします。こうして社員は陽の降り注ぐ、活気ある外の世界を眺められ、通行人からはGenslerのデザインの仕事を見ることができます。

「1階にいることで、私たちは通りを行き交う人々からよく見えるようになりました」とGenslerのDesign Tech、Michelle Gallegos氏は言います。「地域の人々が立ち止まって私たちに質問し、私たちが誰で、何をしていて、目的は何かを語り合える良い機会になっています」

クライアントや他の来客がこの空間にやってくると、2階へと続く巨大な階段が据え付けられた、明るくて風通しの良いロビーが目の前に広がります。人の心を引き付けるデザインの要素は、ここではGenslerを表す特大のGの文字、壁に沿って見られる進行中のデザイン、完成したプロジェクトを紹介するデジタルディスプレイなどであり、これらが彼らのブランド力を高め、Genslerの印象的なデザインポートフォリオを物語っています。人びとが座って交流したくなるような、心地よいラウンジシーティングやテーブルとスツールが多く並んでいます。

窓のとなりのロビースペースで作業をする人達

メインエントランスを入ってすぐの明るく風通しの良いロビーは、新しいクライアントを出迎えるのに最適な場所です。床から天井までの窓によって、活気あふれる外の街並みとロビーとがつながります。Genslerのロゴが入ったサーフボードなど、独特のアイテムがサンディエゴのオフィスを個性的にしています。

ロビーは、メインスペースのすぐそばにある会議室とともに、Genslerチームが自信をもってクライアントをお迎えできる場所です。実際に彼らはこのスペースにとても誇りを持っているため、地域の人々にもパーティーや休日のイベントに頻繁に使用してもらっています。

ロビーの別の場所では、社員が一緒に働いたり、スタッフの写真やGenslerの記憶すべき思い出のものに囲まれた心地よいリビングルームスペースでおしゃべりしたりしています。中央に位置する広々としたカフェでは、コーヒーを飲みながら近況を報告したり、また屋外のベランダではお互いの親交を深めたり、サンディエゴの暖かい日差しが楽しめます。

外のスペースで雑談する人達

2階のベランダは、交流したり、恵まれたサンディエゴの気候が楽しめる人気のスポット。

集中したい時

Genslerチームに、個人の業務に集中でき、しかも快適に作業するのに必要なスペースをつくるために、ハーマンミラーはシット・トゥ・スタンドデスクのあるワークススペースを用意しました。社員は姿勢や作業を簡単に変えられるため、日中を通して動き続けられます。

「デザイナーとして、指一本でデスクの高さを上げて適切な高さのハイテーブルにできることは、革新的です」とGallegos氏は言います。「近くに人が来たときに、大まかなアイデアを描いて、それらを気楽に一緒に見ることができるからです」

「デザイナーとして、指一本でデスクの高さを上げて適切な高さのハイテーブルにできることは、革新的です。近くに人が来たときに、大まかなアイデアを描いて、それらを気楽に一緒に見ることができるからです」

- Michelle Gallegos, Design Tech

立ち上がりデスクで2台のモニターを見る女性

スツール付きのスタンディングテーブルも社員の動きを促し、数時間仕事をしたり、同僚たちと一緒に計画を練ったりできます。こうした柔軟性のあるパブリックワークスペースと共に、仕事の打ち合わせや私用電話などに使用できる閉鎖された静かな部屋もあります。

様々な新しいセッティングを利用して、社員は毎日働きに来るのが楽しいようです。「とても新鮮に感じます」とAdministratorのAshley Carman氏は言います。「ミーティングがどこで行われるかや、仕事やコラボレーションする部屋があるかを心配せずに安心していられるのです」

カジュアルなラウンジスペースで雑談する男女

気軽に会話を楽しめる、心地よいリビングルーム。

会社の価値観を実践する

新しいオフィスは、Genslerにとって彼らのデザイン理念をクライアントと共有するうえで、驚くほどの効果がありました。Gallegos氏は続けます。「クライアントはここにきて、スペースを使い、私たちがクライアントに対して行っている仕事を直接見て、『あなたが私たちのためにしようとしてくれる事が何かわかりました。それに共鳴します。私にはこれがどれほど重要なことなのかが分かります。私はこの環境を気に入りました。つながり、交流、コラボレーションがあるからです。シット・トゥ・スタンドデスクについても、それが健康的な生活に役立っていることを知りました』と言ってくれます」

「研究、製品の質、組織の歴史、働く環境についての考え方など、すべてを考慮することで、足りないものだらけだった最悪のオフィス環境に、まさにあらゆる要素が備わったのです」

- Scott Peterson, Principal

カウンターに座って雑談する男女とキッチンにいる女性

最終的に、ハーマンミラーはGenslerの目標達成をすべて支援しました。「研究、製品の質、組織の歴史、働く環境についての考え方など、すべてを考慮することで、足りないものだらけだった最悪のオフィス環境に、まさにあらゆる要素が備わったのです」とPeterson氏は言います。

つまり、Genslerの価値観を実現させ、社員同士や地域との相互交流を高めるワークプレイスであるということです。