イノベーションの他の使用法

1951年、ワイヤーロッドの脚部を溶接する製造技術を完成させたチャールズ&レイ・イームズは、この脚部を2つ並べた上に、印象的な形をした長い天板を載せるアイデアを思いつきました。 いろいろなものを並べたり、長いソファーと椅子をいくつか並べても充分な長さのある天板です。

そして様々な形状を検討しました。太平洋を見晴らすカリフォルニアの自宅とスタジオから毎日のように目にしていたであろうサーフボードに着想を得たのでしょうか。最終的に、細長い楕円形をした天板を完成させました。夫妻は一度もそう呼んだことはありませんでしたが、多くの人々はこの作品を「サーフボードテーブル」という名で呼んでいます。何と呼ぶにせよ、イームズエリプティカルテーブルは、優れたデザインが決して古くならないことを、今なお証明しつづけています。

Eames Walnut StoolとEames Sofa Compactを備えたオフィスロビーのEamesワイヤベースの楕円形テーブル。