革新的なアイデア、不朽のデザイン

1944年、 「Life」 誌はGeorge Nelsonの新しい建築コンセプト、「ストレージウォール」を詳しく紹介する特集記事を掲載しました。アメリカの家庭に向けたこのコンセプトは、壁をより厚くして収納場所としての役割を兼ねさせることを提案するものでした。

1950年代のヴィンテージ写真で、Nelson Thin Edgeの胸とキャビネットの組み合わせの初期の例を示しています。

この記事に目をとめたハーマンミラーの創業者、D.J.デプリーは、急逝したギルバート・ローディの後任としてNelsonをデザインディレクターに迎えました。Nelsonは、25年以上もハーマンミラーでデザインディレクターとして働きました。この期間、彼は、人びとが自宅やオフィスの中で直面している問題について研究し、それらのニーズに対応する新しいタイプの家具をデザインしました。

ストレージ ウォールからキャビネットシリーズへ

ストレージ ウォールのコンセプトは、Nelsonが長年かけてデザインしたキャビネットシリーズの前身でした。1952年に発表されたローズウッドキャビネットシリーズは、Nelsonのモジュール式収納家具に対するアプローチと、高品質の素材およびクラフトマンシップへの高いこだわりとが統合されて生まれたものです。その後ベニアの種類が増え、デザインのディテールが統一されると、1958年にこのグループの名称が変更されました。このグループの美しい特徴である、ドアとドロワーを支える枠が薄いエッジ(シンエッジ)であることにちなんで名前が付けられました。今日ハーマンミラーは、この名作を、オリジナルデザインを保ちながら、環境に配慮したべニアと仕上げ工程で復刻しました。

The New Yorkerの1957年の広告は、George NelsonによってデザインされたRosewood Cabinet Seriesの胸を示しています。

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