「その道を切り開くことは容易ではありませんでした」とバークハルトは認めています。彼らは、シェルチェアをアニメーション化することで、視覚言語的な美学だけでなく、人間工学的な利点も提供できるようにすることを実現しました。三人は3Dプリンターを使い、実際に利用者の座位に合わせて動く一体型の座面と背もたれに行き着くまで試行錯誤を繰り返し、プロトタイプを作成しました。そのうちのいくつかは、「ティム・バートンの映画から出てきた物のようでした」とカローラは笑いながら振り返ります。ほとんどのシェルチェアは定位に固定されていますが、ゼフのキネマティックモノシェルは、シッターの自然なピボットポイントを利用して適切なカウンターバランスを作成し、自然なリクライニングを提供します。
彼らは、プロセス全体を通して、生徒と、プロジェクトの最初の目標を念頭に置き、この明るいデザインと人間工学の融合はそんなに高額になることはないと踏んでいました。「ミラやセトゥーのツアーを通じて、多くの人がチェアに関心を抱いていることに気付きました、彼らが『これを購入するためには、3か月分ローンするために貯金しなければならない』と言っていたのを覚えています」とローランドは振り返ります。「それで、私たちはもっと庶民的なチェアが欲しいという考えに至りました」。カローラは、「確かなエントリーレベルの体験」として太鼓判を押しています。バークハルトはゼフについて以下のように要約しています。「ハーマンミラーの名に相応しい、エントリーレベルの体験」。
「ハーマンミラーの名に相応しい、エントリーレベルの体験を生み出すことが目標でした」– バークハルト・シュミッツ