21世紀のデザインの最高峰
イームズプライウッドチェアの誕生の背景にあるストーリーは、デザインにおける想像力とセレンディピティ、つまり偶発的にもたらされる機会を活かす能力の重要性を明らかにしています。1940年代初頭、チャールズ・イームズはMGM社の映画セットの設計に取り組んでいました。 そしてそのかたわら、妻レイとともにデザイン業界に大きな影響を与える可能性を秘めた木材の成型技法の実験を行っていたのです。イームズ夫妻が熱と圧力をかけて木材を成型する新技法を発見すると、それに注目したアメリカ海軍は合板ベニア板の添え木、担架、グライダーシェルなどの開発を夫妻に依頼。 それらは第二次世界大戦で活用されました。