素材の特性を忠実に生かすことで知られるイームズ夫妻は、アルミダイキャストを使用し、シートフレームに合成繊維のメッシュ素材をぴんと張ったチェアをデザインしました。こうして完成された背もたれと座面のサスペンションは、固いシェルを持った従来の椅子のコンセプトを脱却しながら、高度な技術的成果を達成したのです。
これらのチェアがアルミナムグループチェアとなり、ハーマンミラーは1958年に製造を開始しました。人気を博し続けている間もチェアには改良が加えられ、長年をかけて進化し続けてきました。屋外用にデザインされたオリジナルのメッシュ仕様、そして初期の4スターベースと塗装アームは、製造が中止されました。