大きな技術的成果

イームズアルミナムグループチェアの歴史は、伝説的なデザイナーたちの挑戦からスタートました。米国インディアナ州のコロンバスで、カミンズエンジン社の創業者J.アーウィン・ミラー邸を設計していたエーロ・サーリネンとアレキサンダー・ジラードは、屋外用の上質なチェアがほしいと考えました。そこで、チャールズ&レイ・イームズ夫妻にデザインを依頼したのです。

黒Eames Aluminum Groupミッドバック管理椅子のプロファイルビュー。
黒Eames Aluminum Groupラウンジチェアとラウンドは、居住の設定で時折テーブルとなる。

素材の特性を忠実に生かすことで知られるイームズ夫妻は、アルミダイキャストを使用し、シートフレームに合成繊維のメッシュ素材をぴんと張ったチェアをデザインしました。こうして完成された背もたれと座面のサスペンションは、固いシェルを持った従来の椅子のコンセプトを脱却しながら、高度な技術的成果を達成したのです。

これらのチェアがアルミナムグループチェアとなり、ハーマンミラーは1958年に製造を開始しました。人気を博し続けている間もチェアには改良が加えられ、長年をかけて進化し続けてきました。屋外用にデザインされたオリジナルのメッシュ仕様、そして初期の4スターベースと塗装アームは、製造が中止されました。

2001年、ハーマンミラーは、アルミナムグループチェアに新しいメッシュ素材を導入しました。この素材は「シグナス」と呼ばれ、高い通気性と半透明の外観がアーロンチェアの「ペリクル」に良く似た素材です。ラウンジチェアとサイドチェアモデルには、4スターベースが再導入され、家庭用によりふさわしい外観となっています。

シグナスで張地され、ブラックフレームの付いたイームズ アルミナムグループ マネージメントチェア

「ニーズを知ることがデザインの第一条件だ。」

チャールズ&レイ ・イームズの詳細情報

製品デザイナーRayとCharles Eames

Awards

  • イームズアルミナムグループが、「ICFF Editors' Choice Award(エディターズ・チョイス・アワード)」の「ベスト・アウトドア・ファニチャー」に選出。

    2011
    イームズアルミナムグループが、「ICFF Editors' Choice Award(エディターズ・チョイス・アワード)」の「ベスト・アウトドア・ファニチャー」に選出。