デザイナー:Alexander Girard

Girard Throw

白、灰色、黒の色合いで折り畳まれたGirard Throw毛布。
 

夢のようなブランケット

青の色合いで折り畳まれたGirard Throw毛布。

ジラードスロー

1960年代なかば、Alexander GirardはBraniff International Airways社のために、ロゴ、ラウンジファニチャー、荷札にいたるまで、ブランドアイデンティティのためのアイテムをなんと17,543点もデザインしました。豊かな色彩のスローもその一部でした。このスローはPendleton社が復刻しています(ジラードはかつてPendleton社のブランケットを熱心に買い集めていました)。素材は通気性が良くシワになりにくい高品質ヴァージンウール82%、コットン18%の混紡です。

デザインストーリー

1965年、Jack Tinker Agencyは、Braniff International Airway社のブランド戦略を完全にオーバーホールする大プロジェクトに、ジラードを任命しました。トランプ、マッチ、スーツケースの荷札、チケットなどの小物から空港のラウンジ、機内のデザインまで、ジラードはこの「the end of the plain plane(プレーンなプレイン(つまらない飛行機)にさよなら)」と題された包括的なデザイン計画に才能を注ぎ込み、最終的に17,543点ものアイテムをデザインし直しました。Braniffの機内で使用された56種類のテキスタイルもこの中に含まれていました。これらのファブリック製品には、原色、二次色、三次色を一貫して組み合わせた、何通りもの幾何学的パターンが配されています。

オレンジとマゼンタの色合いのGirard Throw毛布は、茶色のTuxedoソファの後ろに折り畳まれています。
オレンジとマゼンタの色合いで折り畳まれたGirard Throw毛布。

このデザインは、ジラードを同時代のデザイナーから卓越した存在にしながら、あまり世に知られていない仕事の一例に過ぎません。ジラードはニューメキシコ州サンタフェのスタジオで、さまざまな配色の300を超えるテキスタイル、何通りものウォールペーパーのコレクション、装飾的なプリントとウォールハンギング、多数のファニチャー、装飾的なオブジェクトや実用的なオブジェクトなど、時代をはるかに先取りしたデザインの数々を生み出し続けたのです。

「ファブリックデザインとは、イーゼル画でもイラストレーションでもない、まさにファブリックデザインそのものなのです」

アレキサンダー・ジラードについて

製品デザイナーAlexander Girard