2022年9月1日
ハーマンミラー、代表作のイームズプラスチックシェルチェアで、100%リサイクルプラスチックを使用した新作を発表
新しい材料とカラーオプションの採用は、レイ&チャールズ・イームズが手掛けたミッドセンチュリーの主力商品にとってのサステナブルなマイルストーンに
(ミシガン州ジーランド)—2022年9月1日:1950年に登場して以来、イームズシェルチェアは小さな町のレストランから5つ星のホテルのロビーまで、世界中のさまざまなシーンで利用されています。このチェアは一目でそれとわかる遊び心のある曲線を備え、ミッドセンチュリーのアイコンとして不動の人気を博しています。そして、このストーリーはさらに進化しようとしています。シェルチェアで初めて成型プラスチックが採用されたのは2006年のことでした。そしてこのたび、ハーマンミラーのイームズプラスチックシェルチェアファミリーには、産業廃棄物由来の100%リサイクルプラスチックが使用されることになりました。その分量は年間に約122トンとなり、この人気のラインで二酸化炭素排出量を約15%削減できることになります。*
ハーマンミラーの社長を務めるベン・ワトソンは次のように述べています。「レイ&チャールズ・イームズは、プラスチックシェルチェアをたゆまず刷新し続けるという精神で臨み、特に持続可能な材料を利用することに力を注ぎました。そのデザインの伝統を引き継ぎ、このたび100%リサイクルプラスチックを使用したイームズプラスチックシェルチェアを発表いたします。今後も有意義かつ責任ある変更を行うべく取り組んでいく計画です」
今回のイームズプラスチックシェルチェアファミリーの変更は、材料だけにとどまりません。産業廃棄物由来の100%リサイクルプラスチックへの切り替えをきっかけに、シェルカラーのバリエーションも見直されました。従来の3色(ブラック、ホワイト、レッドオレンジ)に加えて、エバーグリーン、ココア、ディープイエロー、ブリックレッド、ペールブルー、ミディアムグレー、ブルーグリーン、グレーグリーン、ライトグレーの9色が新たに展開されます。これらのカラーは、基本のバリエーションとの一体感を保ちつつ、新しさを感じさせるカラーパレットをデザイナーと消費者に提供できるように配慮して選択されています。現代に合わせて新しくなったカラーバリエーションは、洗練された空間からリラックスした空間まで、どんな場所にもなじむというシェルチェアならではの力をさらに引き出しています。
シェルチェアの材料の変更は、今回が初めてではありません。レイとチャールズによる1950年当初のデザインにはファイバーグラスが使用されましたが、翌年には曲げたワイヤーが加わりました。その後、ファイバーグラスを扱うことで環境に悪影響を与える可能性があることから、2006年に材料がポリプロピレンに切り替えられましたが、材料技術の発展により、消費者にも環境にも安全になったファイバーグラスが2013年に再び採用可能になりました。その後すぐに、木材仕上げも導入されています。これらの材料は現在も、張地とシートパッドとともにこのラインで使用されています。イームズシェルチェアのデザインの基本は適応力です。どんなシーンや空間でもお使いいただけるように、さまざまな構成で展開されています。
「責任あるデザインとは第一に、長く使えるものを作ることです。そして第二に、誰にでも公平でさらに持続可能な世界の実現に向けて、デザインを改善する方法を常に探すことです」とワトソンは述べています。「イームズシェルチェアなどのハーマンミラー製品が、家族で受け継がれたり、誰もが憧れるヴィンテージ家具になったりするのは、単なる偶然ではありません」
今回のシェルチェアのイノベーションは、ハーマンミラーが持続可能な製品作りのために実施した最新の取り組みにあたります。最近では、海洋プラスチックをベストセラーのアーロンチェアの材料として採用しています。MillerKnollの一員であるハーマンミラーの製品変更は、MillerKnoll全体の2030年の持続可能性に関する目標に貢献しています。これは、全ブランドで二酸化炭素排出量の削減、廃棄物を発生させないデザイン、より良い材料の調達を推進する全社規模の戦略です。
新しいイームズプラスチックシェルチェアは、ご契約のお客様にはMillerKnollの正規ディーラーを通じて特別価格でお求めいただけます。本製品は、ハーマンミラーのオンラインストアと小売店でも開始価格295ドルで提供されています。イームズプラスチックシェルチェアの各バリエーションの特定の環境に関する情報の詳細や、LEEDなどのグリーンビルディング基準に対応したこれらのアイテムの購入方法については、https://millerknoll.ecomedes.com/をご覧ください。
メディア広報窓口:
Dina Rosenberg
パブリックリレーションズ担当シニアマネージャー
dina_rosenberg@hermanmiller.com
Ericka Humbert
パブリックリレーションズ担当シニアスペシャリスト
ericka_buitenhuis@hermanmiller.com
ハーマンミラーについて
1905年の創業以来、ハーマンミラーは、人の力を最大限に引き出す問題解決型のデザインへのコミットメントを指針としてきました。今日に至るまで、ジョージ・ネルソン、イームズオフィス、イサム・ノグチといったミッドセンチュリーの巨匠、ロバート・プロプストやビル・スタンフといったリサーチ志向のビジョナリー、そしてIndustrial Facilityやスタジオ7.5といった今日の革新的なスタジオなど、その時々で最も先見の明に優れたデザイナーと非常に重要な関係を築いてきました。人間工学に基づいた家具の創造から、20世紀を代表する製品の製造まで、過去1世紀にわたって、不朽のインパクトを持つ独創的で時代を超えたデザインを開拓するとともに、後世に残るデザイン、イノベーション、ソーシャルグッドの遺産を確立してきました。ハーマンミラーは、私たちが住む世界をデザインするために力強く活動するブランドの集合体MillerKnoll(NADSAQ:MLKN)の一員です。詳しくは、https://millerknoll.ecomedes.com/をご覧ください。
*現時点での年間売上予測に基づいています。