2021年2月5日
石巻の空き家を活用した
設計&ビジネスモデルコンペティションの
受賞者を発表
米国に本社を置く家具メーカー、ハーマンミラージャパン株式会社(千代田区丸の内)は、「石巻の空き家を活用した設計&ビジネスモデルコンペティション」の受賞者を発表します。
「石巻の空き家を活用した設計&ビジネスモデルコンペティション」は、COVID-19によって時間的・空間的な働き方が大きく変化し、遠方のサードプレイスに滞在しながら働く「遠方・長時間」型の滞在型サテライトワークの可能性の高まりを受けて企画されました。
石巻ならではの豊かな自然、食、文化、そして人との関わりを活かしたサードプレイスで、豊かなワーク&ライフスタイルを実現するためのアイデアを募集するコンペティションで、2020年10月16日(金)~ 2020年11月16日(月)の応募期間のなか、設計コンペティションとビジネスモデルコンペティションあわせて43のご応募をいただきました。
多数の優れた応募のなか、設計コンペティションとビジネスモデルコンペティションそれぞれ、最優秀賞1点と優秀賞2点が審査員により選ばれました。
「石巻の空き家を活用した設計&ビジネスモデルコンペティション」入賞者
設計コンペティション
最優秀賞 1点
「ワーキングステージ」
徳野 由美子 (建築家・徳野由美子建築設計事務所 主宰)
共同制作者:河野美紀 (横浜国立大学 都市科学部建築学科4年)、古庄百合香(横浜国立大
学院 都市イノベーション学府建築都市文化専攻建築都市デザインコース(YGSA)修士2年)
優秀賞 2点
「ドマ・テラス・カグ」が「住・働・街」を紡ぐ
内田 蒼馬 (株式会社大建設計 設計室)
「WORK STUDIO 衣食住源」
横田 高男 (株式会社デザインアーク インテリアプランナー
ビジネスモデルコンペティション
最優秀賞 1点
「ISHINOMAKI BUSINESS MODEL PROPOSAL」
足助 祐作 (オカムラ インテリアデザイナー)、
市毛 彩紀 (Ranunculus design works副代表 兼 株式会社ウチダテクノ クリエティブディレクター)
優秀賞 2点
「石巻金華シェフプロジェクト」
片寄 眞穂、兼田 久弓、新間 敬秀、中谷 阿未 (岡山県立大学デザイン学部 デザイン工学科・建築・都市デザイン領域)
「食/宿/自転車を起点とした石巻経済圏」
小比類巻 洋太 (フリーランス)、堀金 照平 (フリーランス)
審査員の講評 設計コンペティション
審委員: 野村 大輔 (Dada 株式会社 Creative Director)
松崎 勉 (ハーマンミラージャパン株式会社 代表取締役社長)
最優秀賞 「ワーキングステージ」
徳野 由美子 (建築家・徳野由美子建築設計事務所 主宰)
共同制作者:河野美紀 (横浜国立大学 都市科学部建築学科4年)、古庄百合香(横浜国立大
学院 都市イノベーション学府建築都市文化専攻建築都市デザインコース(YGSA)修士2年)
「ひとつの軸(ワーキングステージ)」をつくることで、分断されていた3つの区画(対象物件:壁式RC造)を繋ぎながらも、もともとの区画のプライバシーも確保している点が独創的でした。また、コンセプトと石巻の繋がり方がマッチしており、ここで生まれる様々なシーンが思い浮かぶ点も素敵であると感じました。加えて、石巻に限らず、団地の空き住戸/老朽化問題に対し、広く適応できる大きな可能性がある点を評価しました。
優秀賞 「ドマ・テラス・カグ」が「住・働・街」を紡ぐ
内田 蒼馬 (株式会社大建設計 設計室)
石巻および対象物件である旧社員寮の立地を、深く理解しているからこそ出来る提案(適所のリノベーション範囲、既存建物の再価値化)である点を評価しました。石巻におけるワークスタイリングを「住・働・街を紡ぐ」というコンセプトで表現し、そのコンセプトに基づく改修により人が集まり、繋がりが生まれていくプロセスをイメージすることができました。
優秀賞 「WORK STUDIO 衣食住源」
横田 高男 (株式会社デザインアーク インテリアプランナー)
全国に多数のワークプレイスが存在する中で、石巻がワーカーから選択される為に、石巻に備わっている点(衣食住)を間口に、交流をキーワードに豊かさを追求しているコンセプトに共感ができました。また、このコンセプトを落とし込んで生まれた場に深い味わいがあり、衣食住とワークスタイリングが融合することで豊かな場となっている点を評価しました。空間構成についても、現状の区画を変えることなく再価値化しており、石巻のリノベーションのひとつのカタチとなると感じました。
審査員の講評 ビジネスモデルコンペティション
審査員: 江幡 哲也(株式会社オールアバウト 代表取締役社長)
渡邊 享子(合同会社巻組 代表)
最優秀賞 「ISHINOMAKI BUSINESS MODEL PROPOSAL」
足助 祐作 (オカムラ インテリアデザイナー)、市毛 彩紀 (Ranunculus design works副代表 兼 株式会社ウチダテクノ クリエティブディレクター)
課題である「利用者」・「送り出し側の企業」・「受け手の石巻の人々」の三者それぞれ相互に長期的なメリットについて最も具体的な提案がされていました。企業のワーケーションニーズの受け皿たる魅力ポイントとして、石巻のロケーションや地域性、ヒトの魅力といったアセットに、同業ライバル企業の幹部候補生を集めた創発、地域ニーズへのスキル貢献といった企画価値を加え、独自のプランに仕上げている点を評価、企業がお金を出すか?というハードルを乗り越える可能性を感じました。
優秀賞 「石巻金華シェフプロジェクト」
片寄 眞穂、兼田 久弓、新間 敬秀、中谷 阿未 (岡山県立大学デザイン学部 デザイン工学科・建築・都市デザイン領域)
ターゲットが具体的であり、かつ石巻現地の地域資源をしっかりとリサーチしてり作り込まれた提案であると感じました。実際に石巻の生産者もプロフェッショナル人材(料理人)向けの生産地ツアーを検討されている方などもいるので、リアリティのある提案だと思います。季節によってプログラムが変化したり、学生が「石巻シェフ」・「金華シェフ」とランクアップする点もゲーム性があって面白いと感じました。
優秀賞 「食/宿/自転車を起点とした石巻経済圏」
小比類巻 洋太 (フリーランス)、堀金 照平 (フリーランス)
地域資源のリサーチと、巻き込めるステークホルダーの分析が綿密にされている印象でした。また、ワーカーにとってどんなフローでどんな体験ができるのか、具体的に作りこまれていて秀逸だと感じました。「社員登用制度」から着想し、「石巻の社員になる」というコンセプトで様々な体験に派生していく点も、面白いと感じました。「社員食堂」のある「社員寮」というPR方法はキャッチーで面白いと思いました。
「石巻の空き家を活用した設計&ビジネスモデルコンペティション」の受賞者の作品は、こちらからご覧いただけます。
ハーマンミラー社について
ハーマンミラーは、デザイン界のリーディングカンパニーとして世界的に高く評価されています。1905年の創業以来、ハーマンミラーの革新的で問題を解決するデザインと家具は、人が暮らし、働き、学び、癒し、遊ぶいかなる場所においても、その家具を使う人に最高のインスピレーションを与えてきました。2018年にハーマンミラーは、Colebrook Bosson Saunders、Design Within Reach、Geiger、HAY、Maars Living Walls、Maharam、naughtone、 Nemschoffを含む、ファミリーブランドが補完し合うグループ企業体となりました。ハーマンミラーグループは、人々の幸せのためのデザインという共通の目的の追求を通じて、お客様にとって重要な場所をつくり、すべての人にとって公平で持続可能な未来に貢献します。詳しくはこちらをご覧ください。
報道関係の方からのお問い合わせ先:
ハーマンミラージャパン株式会社
マーケティング部 担当:前澤
TEL:070-1408-7883
keiko_maezawa@hermanmiller.com
一般の方からのお問い合わせ先:
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