2016年2月9日
目黒区美術館と共同で第5回デザインキャンプ「島崎信と視る、チャールズ&レイ・イームズの16mmフィルム」を開催
「デザインとは問題を解決するためにある」という信念のもと、機能と美しさ、そしていつまでも変わらぬ高いデザインの家具をつくり続けているハーマンミラーは、ワークショップ活動を精力的に行ってきた目黒区美術館と共同でデザインキャンプを開催し、デザイン教育を通して地域へ貢献します。
デザインキャンプ#5では、目黒区美術館が所蔵しているチャールズ&レイ・イームズのフィルムコレクションをとりあげます。北欧デザインの日本における最初期の紹介者であり、また椅子の研究者でも有名な島崎信氏と一緒にイームズフィルムを鑑賞し、このフィルムに込められた、イームズのデザインエッセンスを読み解いていきます。
チャールズ&レイ・イームズは、建築、フィルム、家具、玩具など多岐にわたって作品を発表し、ミッドセンチュリー時代に新しいデザインの潮流をつくりました。「20世紀に最も影響を与えたデザイナー」と称されるほど、彼らの功績は様々な分野から讃えられています。
イームズ夫妻は、1950年頃から、家具などと並行して16mmの短編フィルムを制作し、この仕事は長いスパンで取り組まれ、イームズの晩年まで続けられました。生涯で制作したフィルムは試作等も含めると相当な数に上ります。まだコンピューターが普及していない時代に、どのような技術で制作したのか、フィルムに表わされたイームズオフィスの高度なテクニックは興味深いところです。物事の見方、捉え方の視点を描いたイームズのフィルムと、20世紀デザイン興隆にリアルタイムで関われた島崎氏のお話を楽しみながら、デザインとその時代について考えて新しい発見を共有するデザインキャンプとなります。
日時: | 2016年3月20(日)・26日(土) 〔全2日間〕 |
時間と場所: | 3月20日(日) 午前10:30~午後4:00 (お昼休憩含む) 目黒区美術館 ワークショップルーム(東京都目黒区目黒2-4-36) 3月26日(土) 午前10:00~午後2:30 (お昼休憩含む) ハーマンミラーストア(東京都千代田区丸の内2-1-1) |
対象・定員: | 高校生以上 先着50名 |
参加費: | 2,000円 |
申込開始: | 2月10日(水)より |
主催: | 公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館 ハーマンミラージャパン株式会社 |
デザインキャンプURL: | http://ww2.hermanmiller.co.jp/design_camp/05/ |
【講座内容】
第1日目 3月20日(日)
目黒区美術館が所蔵する約40本の16mmのイームズフィルムより島崎信氏が選定し、島崎氏のお話しを交えながらフィルムを上映していきます。再度また同じフィルムを鑑賞するなど、情報が凝縮されたイームズフィルムを読み解いていきます。
第2日目 3月26日(土)
ハーマンミラーストアにおいて、「イームズがデザインした椅子」、「同時代の椅子」、「近年デザインされた椅子」をテーマに、実際の椅子に座っていただきます。椅子を触ったり観察したり、椅子と生活デザインについて、島崎氏がお話を進めます。
【講師紹介】
島崎信 Makoto Shimazaki (武蔵野美術大学名誉教授)
1959年にデンマーク王立アカデミー建築科修了。国内外でホテル、商業空間、住宅などのインテリアデザインや、プロダクトの商品デザインに関わる。北欧デザインをいち早く日本に紹介、デザイン系大学などでデザイン教育にあたり、現在は、執筆活動と並行して、東京・生活デザインミュージアムの活動を推し進めている。展覧会や講座の企画多数。常に、生活を基本にしたデザインに視点を置いている。主な著書『美しい椅子1~4』『デンマークデザインの国』『一脚の椅子・その背景 モダンチェアはいかにして生まれたか』など。
【募集について】
メール、ファックス、またはハガキに、希望講座名、名前(ふりがな)、年齢、住所、電話番号(昼間に繋がる連絡先)を明記の上、下記までお申し込みください。申し込み期間 2月10日から
※お一人様一応募でお願いします。
※メールでお申し込みの場合は、件名に「デザインキャンプ」とご記載ください。
※お申し込みいただいた日から7日以内を目途に受付の返信をいたします。定員に達した場合は、HPなどに掲載します。
【問合せ・申込先】
目黒区美術館「デザインキャンプ係」 〒153-0063 東京都目黒区目黒2-4-36 TEL: 03-3711-9558 (直通) / 03-3714-1201(代表) FAX: 03-3715-9328 e-mail: mmat-event@mmat.jp
【目黒区美術館について】
1987年の開館以来、多様化する美術を独自の切り口と斬新な視点でとらえた、新しい発見のある展覧会やワークショップを積極的に開催しています。特に近年は、村野藤吾の建築展(2015)、ジョージ・ネルソン展(2014)、包む―日本の伝統パッケージ(2011)、チャールズ&レイ・イームズ 創造の遺産(2005)など、デザインと建築に焦点をあてた企画展も多く、高い評価を得ています。また、コミュニケーションを重視したワークショップ活動も特色となっています。
【ハーマンミラー社について】
1923年、米国ミシガン州ジーランドに設立。「デザインとは問題を解決するためにある」という考えのもと、優れたデザイナーたちとパートナーシップを築き、人々に愛用され続けている数々の名作を世に送り出しています。まわりの環境をより良くすることに努め、感動をもたらすデザイン、革新的な技術や戦略的なサービスを提供します。2014年度の収益は19億米ドルを超えています。革新的なビジネス手法と社会的責任への深い関与によって、世界的企業としての地位を確立しています。スミソニアン・クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館より全米デザイン賞を受賞したハーマンミラー社は、米国の人権擁護団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)財団が毎年発表する企業内での公平な扱いへの取り組み評価指数でも最高点を獲得し、「Industry Week」誌の全米トップ製造業50企業にも選ばれています。ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスに連続して選定され、シンボル名MLHRでナスダック・グローバル・セレクト・マーケットに上場しています。