Douglas Ballによる製品
まさに、それこそが彼がそれ以来し続けていることです。
Ballは、オンタリオ・カレッジ・オブ・アートを卒業して、旧カナダ企業であるSunar社でコンサルタントとして働き始めました。Sunar社は、当初あらゆる種類の製品をデザインしていました。「しかし私は家具に最も興味を持っていたため、私達はその方向へと進んで行きました。」Ballが言います。
Ballは、オフィス家具に自身のキャリアの多くを費やしましたが、体の不自由な人のための交通手段にもまた興味を持ちました。実際、偶然の状況が重なって、彼は、オマーン国の皇太后のために車いすを設計したこともあります。
1980年に彼の最初のオフィス家具システムであるRaceをSunar社のために発表しました。そして自立型でカプセル型のコンピュータワークステーションであるClipper CS-1は、ロンドンの英国デザインミュージアムで永久収蔵品になっています。
家具業界で働くことで、彼が一番気に入っている事は、新しい境地を開き続けることができることです。「私にとって、もっともワクワクするプロジェクトは、まったく新しい道を歩んで行き、一歩一歩のステップすべてが発見なことです。」Ballは言います。「問題を解決するために、本や雑誌を参考にすることはできません。自分自身で解決しなければならないのです。」
My Studio Environmentsをデザインする時、彼は、プライベートオフィスとパーティションで区切られた開放的な空間の複雑かつ矛盾する機能を独創的に組み合わせることで、既存のシステムの枠組みを作り直しました。「働く人々は、ドア付きのオフィスを諦めるだけでなく、スペースも諦めなければならない状況でした。」Ballは言います。「よって私の目標は、作業エリアを最適化して、実際の大きさよりも大きく感じるようにすることでした。月曜日の朝に会社に来て、職場にいる事に幸せになって欲しいのです。」
とは言うものの、いつも小さなスペースで働くことが好きだと、彼は説明します。「例えば、帆船の内部に価値を見出します。私は、古いフォルクスワーゲンのウェストファリアバスを所有していますが、非常にコンパクトでありながら機能的に内部は美しくデザインされています。なので、My Studio Environmentsをデザインする時の難題を楽しみました。」
キャンバスオフィスランドスケープの前進であるヴィヴォインテリアシステムが異なる基準を彼に要求した時、タイルの間の小さな光を反映するビーズなどの細かいディテールに注意を払うことで、彼が追い求める美的な効果を作り出すことに成功しました。
彼の長く成功したキャリアを振り返ってみて、もしも何世代か後に生まれていたら、同じ選択をしただろうかと思うと、Ballは言います。「現代、子供たちはたくさんのおもちゃを所有しているため、絵に描く必要はないですから。」彼は笑います。「でも私が子供の時は、全然違いました。」
そしてこの独創的に問題を解決してくれる彼のおかげで、現在のオフィス環境もまた全然違います。